2009年04月17日

就職内定率8割超 教員、2千社訪問 府立たまがわ高等支援学校 大阪

 知的障害のある生徒が通う府立たまがわ高等支援学校(東大阪市)で今春、卒業生の就職内定率が8割を超えた。教員たちが2000社にのぼる「飛び込み営業」をして見つけてきた企業や施設で、生徒たちが実習を重ね、技術やコミュニケーション力を身につけていった成果だ。

 卒業生45人のうち、84%にあたる38人が府内の食品加工会社や衣料品卸会社、銀行など29社に就職した。

 府教委によると、府内の知的障害のある生徒の就職率は96年度以降、毎年10%台が続いている。いずれの年も全国平均を10ポイント前後下回る厳しい結果で、就職できなかった生徒の多くは、軽作業などに工賃が支払われる障害者作業所を探すしか方法がなかった。

 そこで同校は06年4月、障害が比較的軽い生徒たちが就職して自立できるよう、実習を通して知識や技能を教える支援学校として開校。試験を設けて、府内全域から生徒を募集した。通学バスがないため、電車や路線バスなどによる通学が基本だ。

 福祉・園芸科、ものづくり科、流通サービス科の三つの専門学科があり、それぞれ週30コマのうち13コマを、校内でのビジネス文書作成や菓子づくり、荷物の仕分け作業などの実習にあてる。春と秋には、各2週間、企業に通って働く校外実習もある。

 実習先で評価されれば、そのまま雇用される道も開けるため、開校1年目から約20人の教員ら全員が、新聞の求人チラシを持って企業に実習の受け入れを依頼して回った。

 3年間で訪問した企業は約2000社。約180社が実習を引き受けた。今年就職の決まった38人全員が実習先での採用だった。森均校長(56)は「就職率向上だけでなく、自分の適性に合った職場を探せるよう支援するのが教職員の役割だと思う」と話す。

 府教委は、同タイプの高等支援学校を新設する計画を進めている。通常の支援学校での就労支援にも力を入れ、現在2校が設けている週1日企業で実習する「職業コース」を、他の支援学校8校にも広げていく考えだ。(小河雅臣)

就職内定率8割超 教員、2千社訪問 府立たまがわ高等支援学校 大阪 (朝日新聞)
posted by よてむく at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/117802839

この記事へのトラックバック